ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンプソンの公式」の意味・わかりやすい解説
シンプソンの公式
シンプソンのこうしき
Simpson's rule
の値が正確に求められないときには,積分が容易に求められる関数,たとえば多項式 p(x)で f(x)を近似して,p(x)の定積分をもって f(x)の定積分の近似値とする方法が用いられる。この方法の一般公式は,ニュートン=コーツの公式で与えられる。シンプソンの公式は,ニュートン=コーツの公式の,n=2の場合にあたり,シンプソンの 1/3則ともいわれる。n=3のときがシンプソンの 3/8則である。区間[a,b]を 2n 等分し,その分点を順に a=x0,x1,x2,…,x2n=b とし,これらに対応する y=f(x)の値をそれぞれ,y0,y1,y2,…,y2n とすれば,定積分 S の近似値は S≅(h/3){y0+4(y1+y3+…+y2n-1)+2(y2+y4+…+y2n-2)+y2n}で与えられる。ただし h=(b-a)/2n である。
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