しんめい粥(読み)しんめいがゆ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「しんめい粥」の意味・わかりやすい解説

しんめい粥
しんめいがゆ

広島県郷土料理で一名「餅(もち)の粥」ともいう。関東では1月15日に小豆(あずき)入りの粥をつくるが、それと同様のものである。この地方では正月飾りを1月14日に焼くが、これを「しんめい」または「どんど」という。このとき飾り餅一重ねを焼き、それを加えた粥をつくる。これがしんめい粥である。厳密な規格はないが、作り方の一例をあげると、米1.5カップに水2リットルを加えて煮立てる。そこへホウレンソウかまぼこ(いちょう切り)、油揚げ(せん切り)を加え、次に適当な大きさの餅を加える。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android