シーモア家(読み)シーモアけ(その他表記)Seymours; Saint Maur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーモア家」の意味・わかりやすい解説

シーモア家
シーモアけ
Seymours; Saint Maur

13世紀以来,現代にいたるイギリス貴族の家系。もともとノルマンディーのサン・モールから発し,プランタジネット家の家臣として,13世紀にモンマスシャー領地を与えられ,婚姻関係を通じて 14世紀にサマセットシャーに領地を得た。ヘンリー8世時代にジェーン・シーモア王妃になったことから一家はにわかに出世し,彼女の長兄エドワードサマセット (公)になり,次兄トマス・シーモア海軍卿になった。サマセット公の子のエドワード (ハーフォード伯〈1539~1621〉) は,1560年 J.グレーの妹カサリン (1538?~68) と結婚し,王族との秘密結婚禁止の定めにより,ともに投獄された。その子のウィリアム (2代サマセット公〈88~1660〉) も,1610年アラベラ・スチュアートと結婚して投獄され,のち清教徒革命に国王派の将として活躍。名誉革命のとき,ウィリアム3世のもとに駆けつけたエドワード・シーモアもサマセット公の直系子孫

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android