ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーモア」の意味・わかりやすい解説
シーモア
Seymour, Sir Edward
[没]1708
イギリスの政治家。 1661年から下院議員となり,73年下院議長,枢密顧問官。王位継承排除法案に対しては反対し,トーリー党員になったが,カトリック復活,都市自治権剥奪,常備軍設置などのチャールズ2世,ジェームズ2世の政策には批判的であった。名誉革命時にはエクセターでオランニェ公ウィレム (のちのウィリアム3世 ) に合流したが,89年彼への王位提供には反対した。しかしウィレムが王位についてからは忠誠を誓い,92~94年大蔵卿。アン女王即位後,1702~04年王宮監査官。
シーモア
Seymour, Thomas, Baron Seymour of Sudeley
[没]1549.3.20. ロンドン
イギリスの貴族。サマセット (公)エドワード・シーモアの弟。ジェーン・シーモアの兄。外交使節を歴任したのち,1547年枢密顧問官,海軍卿に任じられ,前王妃カサリン・パーと結婚。翌年カサリンの死後,エリザベス (1世) に求婚。兄の摂政政府に陰謀を企てたとして捕えられ,処刑された。
シーモア
Seymour, Jane
[没]1537.10.24.
イングランド王ヘンリー8世の第3の妃。シーモア家のジョンの娘。宮廷に入り,王妃の侍女をつとめたのち,1536年5月ヘンリー8世とひそかに結婚し,翌年待望の男子エドワード (のちのエドワード6世 ) を産んだが,まもなく病没。
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