ジェネリック家電(読み)じぇねりっくかでん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェネリック家電」の意味・わかりやすい解説

ジェネリック家電
じぇねりっくかでん

大手家電メーカーの製品に比べ、性能遜色(そんしょく)なく、価格の安い家電製品。ノーブランドや知名度の低いメーカーが製造・販売している。特許が切れた医薬品(先発医療品)と同一成分で別のメーカーがつくる薬をジェネリック医薬品後発医薬品)とよぶことになぞらえている。しかしジェネリック医薬品のように特許切れになった技術だけを扱っているわけではなく、特許料を負担し、さらに各メーカーが独自の工夫を行っているケースもある。日本国内には、以前から船井電機ツインバード工業、オリオン電機などのこうした家電メーカーがあったが、最近ではとくにカーナビゲーションシステムタブレット端末などのデジタル家電分野で中国製ジェネリックが急増している。採算悪化に苦しむ大手家電量販店が、利益率の高い商品を販売しようとして、大手ブランド品以外の商品についても積極的な仕入れを行い始めたことが、普及背景にある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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