ジェブ(その他表記)Richard Claverhouse Jebb

改訂新版 世界大百科事典 「ジェブ」の意味・わかりやすい解説

ジェブ
Richard Claverhouse Jebb
生没年:1841-1905

イギリスの古典学者。ケンブリッジ大学に学び,グラスゴー大学教授を経て,ケンブリッジ大学ギリシア学教授(1889-1905)。1900年にはサー称号を得た。《アッティカの弁論家たち》(1876,再版1893)を著し,デモステネスに至って完成される古典期アテナイの散文の発展前史を検討した。また,ソフォクレスの現存する全悲劇作品7編の校訂と詳細な注釈(1883-96)も,同じ文体の問題を別の角度から検討しようとする試みとみなされる。ほかに著作としては《バッキュリデス注釈》(1905)も重要である。彼はまた,古典期のギリシア語ラテン語で洗練された文章をつづるという,イギリスの古典教育が目ざしていた一つの理想を体現する教養人の典型と目されていた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 片山

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェブ」の意味・わかりやすい解説

ジェブ
Jebb, Sir Richard Claverhouse

[生]1841.8.27. ダンディー
[没]1905.12.9. ケンブリッジ
イギリスの古典学者。ケンブリッジ大学教授。ソフォクレス劇の翻訳研究で著名。

ジェブ

「電子ボルト」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android