改訂新版 世界大百科事典 「ジェラム川」の意味・わかりやすい解説
ジェラム[川]
Jhelum River
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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パキスタン北部、パンジャーブ地方を流れ、インダス川五大支流のうち、もっとも西を流れる川。インド、ジャム・カシミール州のピール・パンジャル山脈にあるバニハル峠を源とし、北西へ流れてカシミール盆地内の全流域をあわせ、スリナガル、ウーラー湖を経て、バラムラ付近からピール・パンジャル山脈を深く切り込む。パキスタン側のムザファラバードで南に大きく流路をかえ、ジェラムから南西に流れてパンジャーブ平原に達し、チェナブ川に合流する。全長約770キロメートル、流域面積3万2200平方キロメートル。下流にはジェラム運河があり流域の灌漑(かんがい)が行われている。紀元前326年アレクサンドロス大王がこの川を渡り、インド軍と戦った。
[林 正久]
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