化学辞典 第2版 の解説
ジシクロペンタジエニルチタンジクロリド
ジシクロペンタジエニルチタンジクロリド
dicyclopentadienyltitanium dichloride
[Ti(η5-C5H5)2]Cl2.テトラヒドロフランまたは1,2-ジメトキシエタン中で合成したC5H5NaをTiCl4のベンゼン溶液に滴下することによって得られる.
2C5H5Na + TiCl4 → [Ti(C5H5)2]Cl2 + 2NaCl
赤色の昇華性の結晶で,融点289~291 ℃.無極性有機溶媒に不溶,極性溶媒に可溶.
[Ti(C5H5)2R2](Rはアルキルまたはアリール),[Ti(C5H5)Cl3],[Ti(C5H5)3],[Ti(C5H5)2(CO)2]などの誘導体の原料となる.[CAS 1271-19-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報