普及版 字通 の解説
13画
[字訓] しげる・いそしむ
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(じ)。は糸たばを並べる形で、滋多の意がある。〔説文〕十四下に「として生むなり」(段注本)とあり、〔玉〕も「なり」とする。〔孟子、尽心上〕に「鳴にしてき、として善を爲すは、の徒なり」とあって、孜孜(しし)の意とする。字は生・育を本義とし、〔書、尭典〕「尾」の〔伝〕に、「をと曰ふ」とあり、息のことをいう。
[訓義]
1. しげる、多くなる、ふえる、こをもつ。
2. さかる、はらむ。
3. 孜と通じ、いそしむ、つとめる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 鳥の接するを、俗人豆比須(つるびす)と云ふ 〔名義抄〕 コオモヒ・シゲシ・ヤム/尾 コオモヒシツル・ミス
[語系]
・(滋)・子tziは同声。字dziはもと人の生子儀礼をいい、授乳して養育するときにこの字を用いる。
[熟語]
育▶・盈▶・衍▶・▶・生▶・息▶・多▶・畜▶・乳▶・▶・尾▶・阜▶・萌▶・▶・茂▶・孕▶
[下接語]
種
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報