20世紀西洋人名事典 「ジナイーダギッピウス」の解説
ジナイーダ ギッピウス
Zinaida Nikolaevna Gippius
1869.11.20 - 1945.9.9
ソ連(ロシア)の詩人。
別名アントン クライニー。
貴族の家に生まれる。1898年処女詩集「鏡」、1904年代表作「詩集」などを著す。作家の夫メレジコフスキーとともに初期象徴派を代表し、そのサロンは象徴派文人たちのたまり場となる。ドストエフスキーの影響の下の「悪魔の人形」(’11年)や、「ロマン皇子」(’13年)、戯曲「緑の指輪」(’16年)、男性の筆名アントン・クライニーによる評論など多彩に活躍。’20年十月革命に敵対し、夫と共に亡命。’25年回想録「生きている人々」を発表。パリで没。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報