ジャク・ふそう・したがう

普及版 字通 の解説


6画

[字音] ジャク
[字訓] ふそう・したがう

[説文解字]

[字形] 象形
桑の葉の形。〔説文〕六下に字を扶桑(ふそう)若木(じやくぼく)の若と解して、「日、初めて東方の湯谷(たうこく)に出で、登る榑桑(ふさう)木(じやくぼく)なり。象形」という。日がその枝から天に発するという扶桑大木の象形とするものであろう。籀文(ちゆうぶん)の字形は下に口と卩(せつ)のような形を加えており、(若)の字形の譌変したものかとみられる。〔淮南子、天文訓〕に「日は湯谷に出で、咸池(かんち)に浴し、扶桑に拂(いた)る。是れを晨と謂ふ」とあり、若木は崑崙(こんろん)の西極にあって、日の没するところとされた。

[訓義]
1. ふそう、扶桑は日が天に登り発する木。
2. 若と通じ、したがう、若木。字はもとの字形より誤ったもので、卜文のには、籀文の字形に近いものがある。

[部首]
〔説文〕に桑をこの部に属し、〔玉〕になお二字を加える。だけならば桑葉の象形とみてよく、それならばは桑の初文である。

[語系]
njiakは同声。このの壊文とみてよく、もと同字である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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