咸池(読み)かんち

精選版 日本国語大辞典 「咸池」の意味・読み・例文・類語

かん‐ち【咸池】

  1. [ 一 ] 中国で、太陽が昇る前に浴するとされた伝説上の池。咸唐。天池
    1. [初出の実例]「将於黄閣。素意誠是咸池之浪」(出典:本朝文粋(1060頃)一四・清慎公奉為村上天皇修諷誦文〈菅原文時〉)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕
  2. [ 二 ] 中国の堯のとき、用いられたという音楽。黄帝の作になるという。大咸。
    1. [初出の実例]「自然奏雲門之雅音、神明下降、動咸池之正楽、幽祇上昇」(出典:本朝文粋(1060頃)三・立神祠〈藤原春海〉)
    2. [その他の文献]〔周礼‐春官・大司楽〕
  3. [ 三 ] 占星術で、天の西方の一画。また、その星の名。五穀をつかさどるとされる。〔史記天官書

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「咸池」の読み・字形・画数・意味

【咸池】かんち

天池。

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