愛知県北西部、丹羽郡(にわぐん)にある町。木曽(きそ)川南岸、犬山扇状地の一角に位置する。1952年(昭和27)町制施行。名古屋鉄道犬山線、国道41号が通じ名古屋市のベッドタウンの一つ。明治・大正時代から昭和初期は県の養蚕地帯の一翼を担っていたが、養蚕の衰微とともにダイコン、ゴボウなどの根菜類の栽培へと変化した。守口大根(もりぐちだいこん)が特産である。町指定無形文化財の「端折傘(つまおりがさ)」は山那(やまな)の尾関家が慶長(けいちょう)年間(1596~1615)につくり始めたもので、その技法を今も伝えている。面積11.19平方キロメートル、人口3万4133(2020)。
[伊藤郷平]
『『扶桑町史』(1998・扶桑町)』
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…さらに《続日本紀》慶雲1年(704)7月の条にみえる,この月に帰朝した遣唐使の粟田朝臣真人に関する旅行体験談には,〈海東〉とか〈大倭国〉とか〈君子国〉とかの語がちりばめられている。 平安時代に入ってから用いられた〈扶桑(ふそう)〉とか〈夫木(ふぼく)〉とかの日本国の別称も,もともと,中国古代神話において,東海のかなた太陽の出る所にあると信じられた大きな神木をさし,またその地をさしていた。中世から近世にかけて,日本の知識人は自国の異称に〈東海〉〈東洋〉〈東瀛(とうえい)〉〈東鯷(とうてい)〉などの語をそのまま用いたが,これらの異称は,いずれも東シナ海の東方に存在する島国という意味である。…
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