20世紀西洋人名事典 「ジャックティボー」の解説
ジャック ティボー
Jacques Thibaud
1880.9.27 - 1953.9.1
フランスのバイオリン奏者。
ボルドー生まれ。
幼い頃はピアノを習っていたが、父がバイオリン奏者であったためか転向している。13歳でパリ音楽院に入学しマルシックに師事した。卒業後、苦しい生活を支えるためカフェで演奏していたところをコロンヌに見いだされ、コロンヌ管弦楽団に入りコンサートマスターを務める。その後は独奏活動に入り世界各地に演奏旅行に出かけた。1903年の米国楽旅を成功させ、世界的なバイオリン奏者として認められるようになる。’05年にはチェロのカザルスとピアノのコルトーとでトリオを組み、二十世紀最高の三重奏団として脚光を浴びた。戦前に二度来日していたが、’53年の三度目の来日の際に飛行機事故で死去した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報