日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャム・カシミール」の意味・わかりやすい解説
ジャム・カシミール
じゃむかしみーる
Jammu and Kashmir
インド北西部にある州(現、中央政府直轄地区)。北のカシミール地方4県と南のジャム地方6県で構成された。面積22万2236平方キロメートル(ただしパキスタンや中国に支配されている12万0849平方キロメートルやラダック中央政府直轄地区を含む)、人口1006万9917(2001)、1254万1302(2011センサス)。州都はスリナガル(冬季はジャム)。小麦、トウモロコシが栽培されるジャム地方と水田稲作の盛んなカシミール盆地が重要な居住地域で、州の北部、東部は、ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈など険しい山岳地帯が続き、小規模な集落が点在するにすぎない。
[林 正久]
2019年8月、ジャム・カシミール州はラダックを分割し、中央政府直轄地区となった。
[編集部]