ラダック(英語表記)Ladākh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラダック」の意味・わかりやすい解説

ラダック
Ladākh

インド亜大陸北部,カシミールの東部,ヒマラヤ山脈の北西端部とラダック山脈とにはさまれた地域。領有をめぐるインドとパキスタンの係争地域で,1949年の停戦ラインに従って大部分がインドのジャンム・カシミール州ラダック地区に属する。北から東は中国に接するが,国境は画定されていない。ヒマラヤ,ザスカール,ラダックの各山脈が北西から南東にほぼ平行に走り,ヌンクン山 (7135m) をはじめ 5000~6000mの高峰を含む。インドの対中国,対パキスタン戦略上の重要地域となっている。住民はモンゴロイド系のラマ教徒が多い。ヒツジヤク放牧が主産業だが,リンゴ,アンズオオムギコムギも栽培。中国のチベット (西蔵) 自治区やシンチャン (新疆) ウイグル自治区へ通じる古い交易路がある。

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