20世紀西洋人名事典 「ジャークデリダ」の解説
ジャーク デリダ
Jacques Derrida
1930.7.15 -
フランスの哲学者。
エコール・ノルマル・シュペリウール教授。
アルジェ生まれ。
ユダヤ人哲学者である。ル・マンのリセで教えた後、1960〜64年までソルボンヌで教授となり、’65年エコール・ノルマル・シュペリウールの教授に就任した。フッサール、ハイデガーを批判、摂取し、さらにヘーゲル、ニーチェなどとの対話を経て、独自の立場に達し、西欧近代哲学を超える道を求める。ロゴス中心主義、現前性の形而上学を批判し、「差延」、「追補」、「散種」等の戦略的な術語を用いて、既成の思想の「脱構築」を試みる。主著に「エクリチュールと差違」(’67年)、「根源の彼方に―グラマトロジーについて」(’67年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報