ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョイトゥン」の意味・わかりやすい解説 ジョイトゥンDzhoītun トルクメニスタン,アシガバートの北約 3kmにある新石器時代の遺跡。中央アジアの農耕,牧畜を有する新石器文化中,最も古い遺跡の一つで,前6千年紀に位置づけられている。粘土で造られた小型の1間の住居群から村落が構成されている。小麦,大麦の穀粒が発見され,ほかにわずかの家畜種を含む野生獣の骨が見出されている。鎌として利用された植刃器,幾何学形細石器などの石器や骨器がある。土器は,明るい地の上に淡紅色ないし赤色顔料で,単純な幾何学文様が描かれている。また,石製と粘土製の獣を形づくったものも出土している。これらの遺物群は,農耕文化の最も初期のものとして特徴づけられ,近東のジャルモやエリコなどの諸遺跡と多くの共通性をもっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by