20世紀西洋人名事典 「ジョン・P.マーカンド」の解説
ジョン・P. マーカンド
John Philips Marquand
1893.11.10 - 1960.7.16
米国の作家。
デラウェア州生まれ。
ボストン近郊の上流世界で育ち、ハーバード大学卒業後、新聞社に勤務。その傍ら創作活動を行い、1922年に処女作「恐るべき紳士」を発表、以後通俗小説を多数手がける。’37年ボストンの典型的な実業家の生涯を描いた「故・ジョージ・アプリー」でピューリッツァー賞を受賞し、純文学作家として認められる。その後も、「ウィックフォード・ポイント」(’39年)、「ビー・エフの娘」(’46年)など風俗喜劇作品を多数発表し、洗練された筆致、巧妙な風刺などで注目された。’55年、世界旅行の途中に来日。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報