日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジンネマン」の意味・わかりやすい解説
ジンネマン
じんねまん
Fred Zinnemann
(1907―1997)
アメリカの映画監督。オーストリアのウィーンに生まれる。パリ、ベルリンで助監督を経験してから1929年ハリウッドに渡り、エキストラ、編集、助監督、短編映画の監督を経て、1941年長編劇映画の監督となる。誠実かつ力強い作風が特徴で、ひとりで闘い抜く人物を描くことが多い。『地上(ここ)より永遠(とわ)に』(1953)、『わが命つきるとも』(1966)でアカデミー作品賞・監督賞を二度受賞。ほかに『山河遥(はる)かなり』(1948)、『真昼の決闘』(1952)、『尼僧物語』(1959)、『ジャッカルの日』(1972)、『ジュリア』(1977)など。
[宮本高晴]
資料 監督作品一覧
第七の十字架 The Seventh Cross(1944)
不思議な少年 My Brother Talks to Horses(1946)
山河遥かなり The Search(1948)
暴力行為 Act of Violence(1948)
男たち The Men(1950)
真昼の決闘 High Noon(1952)
地上より永遠に From Here to Eternity(1953)
オクラホマ! Oklahoma!(1955)
夜を逃れて A Hatful of Rain(1957)
尼僧物語 The Nun's Story(1959)
サンダウナーズ he Sundowners(1960)
日曜日には鼠(ねずみ)を殺せ Behold a Pale Horse(1964)
わが命つきるとも A Man for All Seasons(1966)
ジャッカルの日 The Day of the Jackal(1972)
ジュリア Julia(1977)
氷壁の女 Five Days One Summer(1982)