ジンバブエ遺跡(読み)ジンバブエいせき(英語表記)Zimbabwe

翻訳|Zimbabwe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジンバブエ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ジンバブエ遺跡
ジンバブエいせき
Zimbabwe

ジンバブエ,マスビンゴ市郊外にある大石造都市遺跡。バンツー語系の部族 (→バンツー語系諸族 ) の建てた王国で,11~16世紀までにジンバブエ式土器を伴う文化を発展させ,13~15世紀に最盛期を迎えた。この国は莫大な金山を支配して強大となり,東アフリカ海岸 (ザンベジ河口) のソファラ経由の通商で富を得た。丘の上の石造建築群アクロポリス,石のテラスと呼ばれる庭園,石の牛小屋,城,王族の住居群,市民居住地などの遺跡群からは,多数の金製品,タカに似た鳥の彫られた石柱,ジンバブエ式土器などとともに,ペルシア陶器,中国陶器も発見されている。この遺跡は 1868年,あるハンターによって発見され,1905年以来発掘調査が行なわれた。この都市の研究は,アフリカ内陸部の文化の存在を証明するとともに,南アフリカ文化の一典型を提示している。 1986年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android