普及版 字通 の解説
16画
[字訓] さがる・たれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(すい)。は〔説文〕六下に「木の實、たるなり。生に從ひ、(ち)の省聲。讀みて綏(すい)の(ごと)くす」とするが、字形の立意をえがたい字である。〔詩、衛風、有〕に「り綏綏 彼の淇(き)の梁(りやう)(やな)に在り」とは、狡猾な男が女をねらうさまに擬したもので、長い尾を垂れてぶらぶら歩きすることをいう。その字は或いはもとに作り、とは長く垂れた尾をいう語であろう。そのように草花の茂り垂れることをという。
[訓義]
1. 草花が垂れる、その花。
2. さがる、たれる、つらなる。
3. やすらか、やわらぐ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ハナフサ・ウルハシ・シナフ
[熟語]
綏▶・▶・鮮▶・賓▶
[下接語]
委・萎・・英・纓・冠・含・縮・春・繁・敷・芳・楊
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報