スイ・ふかい・とおい

普及版 字通 「スイ・ふかい・とおい」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] スイ
[字訓] ふかい・とおい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(遂)(すい)。に隧の意がある。〔説文〕七下に「深なり」とあり、もと墓室に通ずる羨道(えんどう)の遠なることをいう字であろう。のち深い谷を谷、奥深い建物を宇といい、遠古を古のようにいう。

[訓義]
1. ふかい、奥深い。
2. とおい、はるかに遠い。
3. かすか、幽

[古辞書の訓]
名義抄 フカシ・ハルカニ・トホシ・キハム 〔立〕 ハルカ・トホシ・カスカニ・キハム・スミヤカ・フカシ・ハルカニ・カスム

[語系]
siut、(墜)・隧diutは声義近く、みな深のところで、犠牲を供える意がある。洞窟など、は神梯の前の聖地、隧は墓室の羨道における儀礼をいう。

[熟語]

[下接語]
・淵・閑・虚・凝・高・至・神・深・森・清・静・冲・沈・幽・杳・寥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android