岩石学辞典 「スエヴァイト」の解説 スエヴァイト リース陥没地(Ries depression)周囲の角礫岩または凝灰岩の構成物中に形成されたガラス質岩石[Sauer : 1920].SiO2の高圧型多形であるコース石,スティショヴ石を含み,同様の組成のものが常圧で熔融した場合よりも高い屈折率を示す.従来は,気成作用で変質した花崗岩が火山爆発によってガラスに変化したと考えられていたが[Sauer : 1920],現在は,古代の隕石の衝突により熔融して形成されたと考えられている[Engelhart & Horg : 1965, Wagner : 1965].ババリア(Bavaria)のリース(Ries)地方,ノルドリンガー(Nördlinger)に産出し,ローマ時代のスエヴィ(the Suevi)の本国の名に因む.スエヴィ(Suevi)は古代ゲルマン民族の部族の名称. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報