ストレス潰瘍(読み)ストレスかいよう(その他表記)stress ulcer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストレス潰瘍」の意味・わかりやすい解説

ストレス潰瘍
ストレスかいよう
stress ulcer

胃潰瘍 (いかいよう) ,十二指腸潰瘍のうち,ストレスが原因で急性に起きたもの。みぞおちのあたりが激しく痛み,吐き気嘔吐 (おうと) ,人によっては出血 (吐血下血) も見られるが,慢性潰瘍ほど大量の出血が見られることはなく,胃粘膜病変も重症のものは少ない。急激に発病するが,2週間程度で治り,再発を繰り返すことはほとんどない。現代ではいじめにより子供もストレス潰瘍になることがあり,治療にはストレスへの対処が必要になる。癌 (がん) などの他の病気もストレス潰瘍の原因となることがある。

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世界大百科事典(旧版)内のストレス潰瘍の言及

【ストレス】より

…ネズミやサルのような実験動物を身体的な自由を拘束しておぼれない程度に水中に浸すと,それがストレッサーとなり短時間のうちに胃に潰瘍をつくることができる。このようなストレス潰瘍は簡単に治癒する。人間にとってストレスとなり病因的にはたらく刺激は通常は長期にわたる持続的なもので,持続的な精神緊張,解決困難な欲求不満や葛藤のごときものである。…

※「ストレス潰瘍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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