スパー火山(読み)すぱーかざん(その他表記)Mount Spurr

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スパー火山」の意味・わかりやすい解説

スパー火山
すぱーかざん
Mount Spurr

アメリカ合衆国、アラスカ州南西部にある環太平洋火山帯に属する活火山。標高3374メートル。玄武岩安山岩などからなる成層火山。1953年7月9日、有史後、初めて噴火した。キノコ形噴煙の高さ約2万3000メートル、幅最大50キロメートルに及び、東方約130キロメートルのアンカレッジ市街でも火山灰が厚さ7ミリメートルも堆積(たいせき)した。翌年ビキニ水爆実験のあとで世界的気候異変が問題にされたが、むしろ、この大火山爆発の影響と考えられる。92年にもふたたび噴火し、アラスカ南部と中部に数ミリメートルの火山灰を降らせた。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む