環太平洋火山帯(読み)かんたいへいようかざんたい(英語表記)circum-Pacific volcanic belt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

環太平洋火山帯
かんたいへいようかざんたい
circum-Pacific volcanic belt

太平洋周縁に分布する火山総称アリューシャン千島,日本,伊豆小笠原の火山帯をその一部に含む。太平洋内部では橄欖石玄武岩が圧倒的に多く,安山岩を産出しない。環太平洋火山帯では,カルク・アルカリ系の玄武岩や安山岩,流紋岩などが多いが,特に安山岩が多く,それらは大洋底地殻と造山帯の地殻との本質的な差異を反映していると考えられる。

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百科事典マイペディアの解説

環太平洋火山帯【かんたいへいようかざんたい】

太平洋の周囲に沿い帯状に分布する火山の密集する地域。地球上の半分以上の火山が集中している。千島弧,本州弧,伊豆・マリアナ弧等のように弧状列島をつくる部分と,北米,南米のように大陸の縁に沿う部分もある。地震帯,新しい変動帯と一致し地殻変動の激しい地域である。
→関連項目アレウト[列島]アンデス[山脈]火山帯環太平洋造山帯

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

環太平洋火山帯
かんたいへいようかざんたい

太平洋を取り囲む世界最大の新生代第四紀(過去約258万年間)の火山帯の総称。太平洋に面する大陸の縁に沿い、日本列島などの弧状列島上に分布する火山が多い。伊豆‐マリアナ弧やスコシア島弧の火山帯が含まれ、地球上の広義の活火山の約6割がこの火山帯に属する。広義には、大西洋に臨む西インド諸島や、インド洋に臨む大・小スンダ列島の火山帯をも含み、活火山の世界総数の8割近くを抱える。太平洋の「火の環(わ)」と称される。成層火山が多く、噴火は概して爆発型で、火山体の大部分が火山砕屑物(さいせつぶつ)からなるのが普通である。岩石は玄武岩、安山岩、石英安山岩、流紋岩からなり、とくにカルク・アルカリ岩系の安山岩が多い。

[諏訪 彰]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かんたいへいよう‐かざんたい クヮンタイヘイヤウクヮザンタイ【環太平洋火山帯】

環太平洋地帯に位置し、新生代第三紀以後の火山の多い地帯。環太平洋地震帯および環太平洋造山帯とほぼ一致し、世界最大の火山帯となっている。

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