最新 地学事典 「スフェルライト」の解説
スフェルライト
spherulite
(1)珪長質のガラス~隠微晶質火山岩中にみられる径2~3cm以下(ときにより大きいものあり)の球体・楕円体で,針状の長石,細粒の珪酸鉱物などの放射状集合体。球顆とも。しばしば同心層状構造が発達。スフェルライトが散在する火山岩の組織を球顆状という。H.Vogelsang(1872)命名。断面は同じでも球体でなく棒状にのびたものをアキシオライトという。スフェルライトはCuの酸化鉱中の孔雀石や人工ガラスにも発達する。[勝井 義雄]
(2)堆積岩に続成作用の過程で形成された,針状結晶の放射状集合からなる内部構造をもつ小球状の粒子のこと。顕微鏡サイズの微小なものから数十cm程度まで大きさは問わない。ある種の石灰岩中の玉髄質のノジュールはその例。
(3)中心部がスパーライト方解石からなり,表面に薄い緻密な石灰質皮殻をもつ小さな炭酸塩粒子のこと。球~亜球形で,直径は0.5~5mmほど。この粒子が50%以上を占める石灰岩をspherulitic石灰岩と呼ぶことがある。
執筆者:礒見 博・公文 富士夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

