スポンディロテラピー(読み)すぽんでぃろてらぴー(その他表記)spondylotherapy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スポンディロテラピー」の意味・わかりやすい解説

スポンディロテラピー
すぽんでぃろてらぴー
spondylotherapy

1910年、アメリカのアルバート・エブラハムAlbert Abraham(1863―1924)が創始した療術。「スポンディロ」はギリシア語で「脊髄(せきずい)」、「テラピー」は「操作」の意である。この治療法は脊髄操作の技術によって機能異常を整えるもので、皮膚上から脊椎(せきつい)の一定部位(反射中枢)に刺激を与えることによって脊髄反射をおこし、組織・器官の機能を回復させる。たとえば、頸椎(けいつい)の第4、第5を刺激して肺機能に反射衝動をおこして気管支喘息(ぜんそく)を治したり、胸椎の第11を刺激して胃の機能を整えるなどである。この治療法は、現在も指圧のなかに生かされている。

[芹澤勝助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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