日本大百科全書(ニッポニカ) 「スワンギ」の意味・わかりやすい解説 スワンギすわんぎ[学] Citrus hystrix DC. ミカン科(APG分類:ミカン科)の常緑低木。コブミカンともいう。フィリピン原産で、タイ、マレーシアにも分布する。熱帯の気候にもっとも適した柑橘(かんきつ)である。枝には刺(とげ)が多く、葉は大きな翼をもつ。果実は表面にごつごつとしたこぶがあり、直径4センチメートルほどである。花は小さく、小花序につき、白色で、花弁は短く、花糸は少ない。葉は東南アジアでは料理の風味づけとして広く使われる。果実は肉や魚への香りや酸味づけに用い、清涼飲料ともする。果皮は糖果の原料とする。[飯塚宗夫 2020年10月16日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例