スンマ・コントラ・ゲンティレス(その他表記)Summa contra gentiles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

スンマ・コントラ・ゲンティレス
Summa contra gentiles

『対異教徒大全』と訳されるトマス・アクィナス主著の一つ。 1259~67年の作。本書は基本的に次の4部に分けられる。 (1) 神の本質,(2) 被造物性質,(3) 被造物が究極の目的へといたる運動,神の摂理の問題,(4) 理性的認識の可能性と限界などである。神に関するいくつかの真理 (三位一体秘跡,受肉,復活) の理解は人間的理性をこえたものである。自然的理性が理解しうるものは,神の存在そのものである。この書はイスラム圏に派遣された布教師の願いによって聖書権威を認めない人々にあてて書かれたものであり,また大学をイスラム哲学から防衛するという意義をもっていたもので,一面においては確かに哲学全書的ではあるが,結局は「自然的理性は信仰の真理に反しえない」というトマス・アクィナスの神学的態度によって貫かれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月節 (12月前半) のことで,太陽の黄経が 285°に達した日 (太陽暦の1月5日か6日) に始り大寒 (1月 20日か 21日) の前日までの約 15日間...

小寒の用語解説を読む