コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

摂理 せつり providentia divina

6件 の用語解説(摂理の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

摂理
せつり
providentia divina

神が究極因としてだけではなく動力因としても,世界全体と個々の存在,特に個々の人間の出来事に介入してこれらを神自身のほうに効果的に導くこと。プラトンの『法律』,ストア派の pronoia (摂理) にすでに神的摂理観がみえるが,明確にはキリスト教神学で立てられた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

摂理

韓国人の鄭明析氏を教祖とし、韓国で80年ごろ設立された。キリスト教の聖書を独自に解釈する教義を掲げる。当初は「モーニングスター(MS)」と呼ばれた。集団には、国内だけで大学生ら若者約2千人が登録され、マンションの一室で共同生活を送ったり、信者同士の合同結婚式に参加させられたりしている。教祖の女性信者に対する性的暴行も常態化し、これまでに100人を超す学生らが被害に遭ったとされる。脱会支援を進める団体や弁護士には、親らの相談が200件以上寄せられている。

(2006-07-30 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

せつ‐り【摂理】

自然界を支配している法則。「自然の摂理
キリスト教で、創造主である神の、宇宙と歴史に対する永遠の計画・配慮のこと。神はこれによって被造物をそれぞれの目標に導く。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

せつり【摂理 providentia[ラテン]】

神あるいは神的存在の被造物に対する計画・導きをいう。原語のproは〈あらかじめ〉と〈ために〉の二つの意味があり,予知,予見,配慮の意。アイスキュロスの劇《プロメテウス》は,この名で呼ばれる神が人間の運命を予見し配慮したかどでゼウスに罰せられることを描いているが,このことは摂理が運命と自由の中間のものであることを表している。ストア哲学(クリュシッポスキケロ)は,世界を支配する永遠のロゴス(法則,定め)のもとでいかにして自由が成立するかを論じ,可能と現実,必然と偶然に関わる様相論理に着手するとともに,〈自然本性に従って生きる〉意志を人間にみとめた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

せつり【摂理】

( 名 ) スル
万象を支配している理法。 「自然の-」
〔providence〕 キリスト教で、この世の出来事がすべて神の予見と配慮に従って起こるとされること。
代わって処理すること。 「北条氏は恰も番頭の主家を-するが如くなりしなり/文学史骨 透谷
すべおさめること。 「事務を-する」 〔ヘボン〕

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

摂理
せつり
providentiaラテン語
prnoiaギリシア語
Vorsehungドイツ語
providence 英語 フランス語

世界のすべてを神の意志が配慮し、管理して終局の完成に導くとする思想。『旧約聖書』においては「創世記」(22章8)で、アブラハムがその子イサクに答えて「子よ、神みずから燔祭(はんさい)の小羊を備えてくださるであろう」と述べた箇所に、『新約聖書』のなかでは「マタイ伝福音書」(6章24~34)で、空の鳥、野の百合(ゆり)を天の父が養うことへのイエスの言及のなかに、より明瞭(めいりょう)な摂理の思想がみられる。この摂理の観念はギリシア・ローマ世界で発達し、とくにストア派において論じられた。ストア派を奉ずる皇帝マルクス・アウレリウスは「神のわざは摂理に満ちている」(『自省録』)と述べている。教父アウグスティヌスは、世界歴史を神の摂理による「人類の真正な教育」の学校とみなし(『神の国』10章14)、この世の災禍すらも神の摂理のもとにあるとした。宗教改革者カルバンは摂理の思想を徹底し、救済と絶滅を神の計画とみた。[加藤 武]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の摂理の言及

【預定】より

…この語はパウロの《ローマ人への手紙》8章29節〈神はあらかじめ知っている者たちを,さらに御子のかたちに似たものにしようとしてあらかじめ定めた〉に由来する。のちの教会では予知と預定を若干区別して,予知providenceを一般に〈摂理〉と訳すのであるが,ヘブライ語には古くはこの区別はなく,パウロの文章もその伝統に従って概念上の区別を立てていないとみられる。ヘブライ語の動詞jāda‘は〈知る〉〈選ぶ〉〈預定する〉の意に用いられる。…

※「摂理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

摂理の関連キーワード偶然実存レークラック建策最近類色法社会的存在神化計画道路

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

摂理の関連情報