デジタル大辞泉 「ずだい」の意味・読み・例文・類語 ずだい [副]1 もともと。元来。「―気の短い旦那殿」〈根無草・後・一〉2 (多く、打消しの語を伴って用いる)少しも。全然。まったく。「商売向きは家来まかせに―かまはず」〈洒・無頼通説法〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ずだい」の意味・読み・例文・類語 ずだい [ 1 ] 〘 副詞 〙① 前々から、または生まれつき、その状態であることを表わす語。もともと。元来。生来。[初出の実例]「横ぞっぽうはりのめすに、素(ズダイ)気の短い旦那殿、がふぎに亡命(かけおち)されるとは、あて事もない」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)② ( 多く、打消や、望ましくない内容の表現を伴って ) とても。少しも。全然。まったく。[初出の実例]「しゃうばい向は、家来まかせにづだいかまわず」(出典:洒落本・無頼通説法(1779))[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① ひどく酒に酔うさま。へべれけ。[初出の実例]「きのふしばいからきゃくめがずだいになってすぐにとまりくさってな」(出典:洒落本・風流裸人形(1779か)下)② 耐えられないほど程度がはなはだしいさま。ひどいさま。[初出の実例]「是からは道がずだいだ(〈注〉むたい)、のってござらっせへ」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例