ズバトフ主義(読み)ズバトフしゅぎ(その他表記)zubatovshchina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ズバトフ主義」の意味・わかりやすい解説

ズバトフ主義
ズバトフしゅぎ
zubatovshchina

ロシアにおけるいわゆる「警察社会主義」。 1901年にモスクワ憲兵大佐 S.ズバトフ考案に基づき,ロシア帝国のツァーリ政府は,革命運動から労働者を引離すため,表面的には憲兵,警察の保護による合法的な労働者組織をつくらせ,労働者の要求を経済問題の範囲にとどめるとともに,彼らの運動をツァーリ政府の監督下におこうとした。最初の組織は 01年5月にモスクワにつくられ,次いでミンスクキエフオデッサなどにもつくられた。これに対し社会民主主義グループは,ズバトフ主義は本質的には挑発的,弾圧的なものであるとして機関紙『イスクラ』でレーニンが批判した。 03年レーニンの社会民主主義に基づく大衆運動が活発となり,同年8月ズバトフ大佐は退役し,ズバトフ主義組織も急速に衰退した。

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