ずや(読み)ズヤ

デジタル大辞泉の解説

[連語]《打消しの助動詞「ず」+係助詞「や」》
(推量の語を伴って)打消しの疑問の意を表す。…ないで…だろうか。
「飽か―ありけむ、はつかの夜の月出づるまでぞありける」〈土佐
(文末に用いて)打消しの疑問、または反語の意を表す。…ないだろうか。
「己が好む方にほめなすこそ、その人の日来の本意にもあら―と覚ゆれ」〈徒然・一四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

連語
打ち消しの助動詞に係助詞の付いたもの
(文中にあって)
疑問を表す。…ないで…だろうか。白たへの手本ゆたけく人の寝る甘睡うまいは寝-恋ひ渡りなむ/万葉集 2963
反語を表す。(…だろうか、いや)…する。心ありて風の匂はす園の梅にまづうぐひすの問は-あるべき/源氏 紅梅
(文末にあって)
疑問を表す。…ないであろうか。飽か-妹と問ひし君はも/万葉集 2706
反語を表す。(…ないであろうか、いや)…する。余りにて我は死ぬべくなりにたら-/万葉集 4080

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

(打消の助動詞「ず」に疑問の係助詞「や」の付いたもの)
① (推量の表現と呼応して) 打消の疑問の意を表わす。…ないで…だろうか。
※万葉(8C後)一二・二九六三「白栲の手本(たもと)ゆたけく人の寝る味寝(うまい)は不寝哉(ねずや)恋ひわたりなむ」
② (文の終止に用いて) 打消の疑問、または反語の意を表わす。…ないだろうか。
※万葉(8C後)五・八二九「梅の花咲きて散りなば桜花つぎて咲くべくなりにてあら受也(ズヤ)

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