最新 地学事典 「セイシェル花崗岩」の解説
セイシェルかこうがん
セイシェル花崗岩
Seychelles granites
ケニアのモンバサ東方1,600kmのインド洋上のセイシェル諸島に産する花崗岩。先カンブリア時代末期の放射年代を示す。古いほうから,カルクアルカリ質でⅠタイプの片麻状花崗閃緑岩・片麻状トーナル岩・優白質花崗閃緑岩(7.1億年),ややアルカリ質でAタイプの斑状花崗岩・ピンク花崗岩(6.8億年),アルカリ質でAタイプの灰色花崗岩(5.7億年)の三つの岩系が識別され,この順序でおそらく単一のマグマから分化したと考えられる。セイシェル花崗岩と同時代かつ同様の分化系列をもつ花崗岩体は,アラビア-ヌビア楯状地に多産。セイシェル諸島が大陸地殻の構造を有することと古地磁気の示す方位から,それらがアフリカの角付近から分離したゴンドワナ大陸の断片であることが支持される。参考文献:K.Suwa et al.(1994) Precam. Res.,Vol.69
執筆者:青木 斌・星野 光雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

