セクストス・エンピリコス(その他表記)Sextos ho Empeirikos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セクストス・エンピリコス
Sextos ho Empeirikos

[生]200?
[没]250?
ギリシアの哲学者,医者。臨床医家セクストスの意。アレクサンドリアアテネで活躍した。アテネシデモス,アグリッパと並ぶ新懐疑派哲学および経験主義的医学の代表者。認識の相対性を主張し,神や霊魂の存在証明の可能性を反駁して,哲学上,医学上の独断論対抗。特に三段論法によって結論を導くことは循環論証に陥るとして批判した。しかし経験的方法によって経験的相対的知識を得る可能性は認めて研究を続けた。古代懐疑論を知るうえにきわめて貴重な資料である『ピュロン教説大意』『数学者への反論』『独断論者への反論』などを残している。医学上の著作は現存していない。

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