せこを入れる(読み)せこをいれる

精選版 日本国語大辞典 「せこを入れる」の意味・読み・例文・類語

せこ を 入(い)れる

  1. ( 酒席に「せこ」を入れるの意 ) 酒肴が席全体に広くいきわたるようにする。また、上下の別なく酒肴を勧める。せこに入れる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  2. すみずみまで気を配る。細かな事に気をつけて、抜け目なく精を出す。特に、倹約稽古などに励む、勤勉な生活態度についていうことが多い。せこに入れる。
    1. [初出の実例]「立居(たちい)に付てにくむこま犬〈松意御供所(くうしょ)の落こぼれまでせこを入〈松悌〉」(出典:俳諧・功用群鑑(1681頃)地)
    2. 「おやのかんなんくらうをしてまうけためたる金銀を、手もぬらさずゆづりうけ、わがうちではいはゆるぬかみそじるも、うすくうすくとせこをいれ」(出典:黄表紙・全交法師常々草(1794))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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