セシリア(その他表記)Caecilia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セシリア」の意味・わかりやすい解説

セシリア
Caecilia

2,3世紀頃の最も有名なローマ教会殉教者の一人。カエキリアチェチリアともいう。史実をめぐって最も議論の的となっている聖女。伝説によれば,ローマ貴族で,幼少の頃から不犯の誓いを立てた。彼女の意志に反して異教徒であったのちの聖ウァレリアヌスと結婚したあとも処女を守り,夫とその弟を改宗させた。音楽家,詩人保護聖人聖画には多くオルガンを奏している姿で描かれる。祝日は 11月 22日。

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世界大百科事典(旧版)内のセシリアの言及

【カエキリア】より

…伝説的な色彩の濃い,3世紀ローマの殉教聖女。イタリア語でチェチーリアCecilia,英語でセシリアCecilia。貴族の娘で,若くしてキリスト教に帰依し,異教徒の婚約者ウァレリアヌスとその弟ティブルティウスを説いて受洗させ,自らはその純潔をキリストに捧げた。…

※「セシリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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