セマン語(読み)セマンご(その他表記)Semang

改訂新版 世界大百科事典 「セマン語」の意味・わかりやすい解説

セマン語 (セマンご)
Semang

マレーシア北部とタイ南端に散在する少数民族セマン族言語。セマン族は人種的にはネグリトに属し森林地帯に居住する採集狩猟民である。タイでは〈ンゴ〉と呼ばれる。通常隣接するサカイ語やジャクン語と合わせてアウストロアジア語族中のモン・クメール語族に入れられるが,マレー語的要素多く,また他に原ネグリト語の痕跡も認められる。最近ではしだいにサカイ語に侵されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のセマン語の言及

【ネグリト】より

…スペイン語で〈小黒人〉を意味し,東南アジアに点々と分布する少数民族の一般名称で,インド洋のアンダマン諸島に約600人,タイ南部と半島マレーシアの内陸に約2500人(セマンSemang族),フィリピン群島に約1500人(アエタAeta族)居住する。これらのネグリトは形質,文化のうえでよく似ているが,その相互関係ははっきりせず,一説には東南アジア古代人の生残りといわれている。…

※「セマン語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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