サカイ語(読み)さかいご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サカイ語」の意味・わかりやすい解説

サカイ語
さかいご

マレー半島中部に分布する少数民族言語。中央サカイ語(セマイ語)、東サカイ語(ジャフット語)、北サカイ語(テミアル語)などの方言に分かれ、近隣のセマング語(ジャハイク語)、セムナム語などとともにセノイ語群を形成し、オーストロアジア語族支族であるモン・クメール語族に属する。使用人口はセノイ語群全体で約3万人くらいと推定されている。接辞による語形成を行う。なお、サカイ、セマングという民族名は蔑称(べっしょう)のため現在では使用されず、それぞれ前述の括弧(かっこ)内の名称でよばれる。

[坂本恭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サカイ語」の意味・わかりやすい解説

サカイ語
サカイご
Sakai language

マレー半島の小言語。セノイ語ともいう。話し手約3万人。系統未詳であるが,オーストロアジア語族を認める学者はそのなかに含める。

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