セリウムアンキル石(読み)セリウムアンキルせき

最新 地学事典 「セリウムアンキル石」の解説

セリウムアンキルせき
セリウムアンキル石

ancylite-(Ce)

化学組成(Ce, Sr, Ca)(CO3)(OH, H2O)の鉱物。直方晶系,空間群Pmcn, 格子定数a0.503nm, b0.853, c0.729, 単位格子中4分子含む。晶癖擬八面体,結晶面が湾曲する特徴。劈開なし。多片状に破断,硬度4~4.5, 比重4.15, 光沢表面はガラス状,断口では脂肪光沢。淡黄・橙黄・黄褐・褐・灰色,条痕白色,半透明。透過光で無色,ときに包有物により着色,屈折率α1.625, β1.700, γ1.735, 二軸性負,2V(-)中程度。かすみ石閃長岩質ペグマタイト中またはカーボナタイト中に産出。La>Ceとなったランタンアンキル石も存在。その特徴的な結晶形態によりギリシア語のankilos(湾曲)から命名。含有されるカルシウムストロンチウムを上回る別種((Ce,Ca,Sr)(CO3)(OH,H2O)は,カルシオアンキル石(calcio-ancylite)と呼ぶ。陽イオン席を希土類元素とカルシウムが秩序占有し,結晶構造対称性が低下するネオジムカルシオアンキル石(calcio-ancylite-(Nd):(Nd,Ca)2Nd(Ca,Nd)(CO34(OH,H2O)4 単斜晶系,空間群Pm11)も知られる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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