20世紀西洋人名事典 「セルゲイアントノフ」の解説
セルゲイ アントノフ
Sergei Petrovich Antonov
1915 -
ソ連の作家。
土木技師を経て、1947年短編「春」で文壇デビューする。簡潔な文体と叙情的タッチで日常生活の哀歓を描き、’50年「街道を自動車が行く」でスターリン賞を受賞する。しかし、’52年以後は社会的問題意識が加わり、中編「アリョンカ」(’60年)などで現実批判的姿勢を明らかにし、批評界に反響と論争を巻き起こす。短編小説の第一人者である。他の作品に「裂かれた一ルーブル」(’66年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報