20世紀西洋人名事典 「セルジュニグ」の解説
セルジュ ニグ
Serge Nigg
1924.6.6 -
フランスの作曲家。
パリ生まれ。
17歳でパリ音楽院に入学し、和声学をメシアンから学ぶ。1947年作曲の「ピアノと10楽器のための変奏曲」はフランスで12音技法を用いた初期の例である。’48年音楽家会議出席以来、社会主義音楽路線に入り、オラトリオ「銃殺された見知らぬ人」(’49年)等、政治参加の作品を書いた。’50年代後半よりしだいに自由な創作へと移行し、「ヴァイオリン協奏曲」(’57年)は彼の音楽の特色を最もよく表している。作品は他に「ピアノソナタ第2番」(’64年)等の独奏曲などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報