ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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翻訳|variation
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主題、動機、音列などを種々の方法で変形する技法を変奏といい、変奏技法を楽曲構成の基本原理とする楽曲を変奏曲という。一般に「主題と変奏theme and variations」という名称でよばれることが多いが、主題呈示部のない変奏曲も存在する。変奏の原理は主題などの変形を重ねていく原理であると同時に反復の原理でもある。つまり、自己同一性と変形という相反する二つの性質により成立する統一の原理であるといえよう。その技法には大別して次の3種がある。〔1〕装飾変奏(厳格変奏) 主題の旋律やリズムなどに装飾的変化を加える。〔2〕対位法的変奏 音の横の連なりを重視する対位法による変奏技法を総称するが、とくに既存の旋律を定旋律とする変奏曲が重要である。〔3〕性格変奏(自由変奏) 主題の部分的特徴のみを保持し、自由な変奏を行う。このほか、主題の変形方法に着眼してフランスの作曲家ダンディが行った、〔1〕装飾的変奏、〔2〕修飾的変奏、〔3〕拡張(敷衍(ふえん))的変奏の3分類法もある。
変奏の原理を用いた楽曲は古くから世界各地に存在するが、変奏曲という独立した形式をもつものが登場するのは16世紀である。スペイン、イタリア、イギリスなどのリュート、ビウエラ、鍵盤(けんばん)楽器のための作品のなかにその例がみいだされる。とりわけスペインでは、カベソンのオルガン曲集やナルバエスのビウエラ曲集のなかにまとまった形でみられる。ディフェレンシアスとよばれる楽曲がそれで、変奏曲としてはもっとも古いものの一つである。ここで用いられた変奏技法は、装飾的対位法的なものであった。この技法は、スウェーリンク、シャイト、バード、ギボンズらに受け継がれ、イタリア、イギリスなどで用いられた。17世紀に入ると、フレスコバルディのパルティータなど変奏曲は多数つくられ、また性格変奏の技法も用いられるようになる。バロック期には、組曲内のドゥーブルやコラールパルティータに変奏技法が用いられ、一方、シャコンヌ、パッサカリア、フォリアなどのオスティナートをもつ変奏曲も登場する。古典派では、モーツァルトにみられるように比較的単純化された装飾変奏の作品もつくられるが、ベートーベンに至り内容は豊かになり、彼によって性格変奏が確立された。そしてこの傾向はシューマンやリストらロマン派へ受け継がれた。現代音楽における音列作法も、ある意味において変奏の原理に立脚したものといえよう。
[アルバレス・ホセ]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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