化学辞典 第2版 「セレンセン」の解説
セレンセン
セレンセン
Sφrensen, Sφren Peter Lauritz
デンマークの生化学者.コペンハーゲン大学に学び,はじめは無機化学の研究を行い,1899年Ph.D.を取得.1901年J. Kjeldahlの後任としてコペンハーゲンのカールスベルク研究所の化学室長に就任してからは,化学分析法,アミノ酸やタンパク質に関する研究を行った.オルニチン,アルギニンなどのアミノ酸を合成,Kjeldahlの開発した窒素定量法を発展させ,タンパク質分析のためのホルモル滴定法を考案した.また,アミノ酸,タンパク質の等電点,分子量,溶解度などを測定するなど,その物理化学的研究を行い,水素イオン濃度について研究,pH の概念を提唱し,種々の緩衝液を考案した.1917年卵アルブミンの結晶化に成功している.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報