化学辞典 第2版 「ホルモル滴定」の解説
ホルモル滴定
ホルモルテキテイ
formol titration
S. Sφrensen(セレンセン)が考案したアミノ酸の定量法.ホルモルはホルムアルデヒドのこと.アミノ酸は両性電解質で,水溶液中で直接,酸またはアルカリで滴定することはできないが,アミノ基は中性でホルムアルデヒドと反応し,オキシメチル誘導体となり塩基性を失う.このため,解離したアミノ基から放出された H+ をアルカリで滴定することができる.この滴定法は,タンパク質酵素分解過程の追跡,衛生試験法で飲食物中のアミノ態窒素の定量などに用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報