普及版 字通 の解説
12画
[字訓] あらう・そそぐ・けがす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(前)(ぜん)。は趾(あし)を洗い、その爪を切る意の字。〔説文〕十一上に「水名」とするほか「手もて之れを澣(あら)ふ」とし、〔広雅、釈詁二〕に「洒(あら)ふなり」とする。趾さきを先、これをあらうを洗、爪切るを前(剪)、あらうをという。
[訓義]
1. あらう、あらいきよめる。
2. そそぐ、そそぎあらう。
3. けがす、よごす。
4. 剪と通じ、きる、のぞく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アラフ 〔立〕 ススグ・ソソグ
[語系]
・濺tzianは同声。濺は水を濺(そそ)ぐ意で、必ずしも修祓的なものではない。洒・洗synも声近く、洒は〔説文〕十一上に「滌(あら)ふなり」とあり、洗滌の意。滌は修禊のために滌うことをいう。
[熟語]
衣▶・澣▶・浣▶・灑▶・洒▶・除▶・裳▶・雪▶・洗▶・汰▶・抜▶・祓▶・磨▶
[下接語]
一・洗・濯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報