セン・うやうやしい・おろか・もっぱら

普及版 字通 の解説


18画

[字音] セン
[字訓] うやうやしい・おろか・もっぱら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(し)。(せん)の声がある。の上部は髪をまげに結んだ形。下部は大と同じく、人の正面して腰かける形。巫祝が端然として坐を占めている形である。頁(けつ)は礼貌神事に従うときの人の形。〔説文〕九上に「頭、としてむ皃なり」とするが、その義に用いた例がない。愚民決は専決で専の意。古帝王に(せんぎよく)の名があり、を〔説文〕に「頭、としてむ皃なり」とし、と同訓とする。〔荘子、天地〕の「然として自得せず」とは、然として自失するさまをいう。

[訓義]
1. うやうやしい、巫覡(ふげき)がつつましくひかえている形。
2. おろか、形ばかりうやうやしいもの。
3. 専と通じ、もっぱら。

[古辞書の訓]
名義抄 モハラ 〔字鏡集〕 モツパラ・クビ

[語系]
tjiuan、惴tjiuiは声義が近く、惴は憂懼することをいう。顫tjianは緊張のあまりふるえる意。みな同系の語である。專(専)duanと声近く、かりて専らの意に用いる。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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