愚民(読み)グミン

デジタル大辞泉 「愚民」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐みん【愚民】

おろかで無知民衆
かかる―を支配するには」〈福沢学問のすゝめ
[類語]衆愚

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精選版 日本国語大辞典 「愚民」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐みん【愚民】

  1. 〘 名詞 〙 おろかな人々。無知な民衆。
    1. [初出の実例]「又大倭国十四郡公私挙稲。毎郡有之。愚民競于責徴」(出典続日本紀‐天平六年(734)五月戊子)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐解老〕

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普及版 字通 「愚民」の読み・字形・画数・意味

【愚民】ぐみん

無知の民。〔墨子、非儒下〕孔某(丘)、容脩して、以て世を蠱(まど)はし、弦歌して以て徒を聚め、~して、以て世君を營(まど)はし、んに聲樂を爲して、以て愚民をす。

字通「愚」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の愚民の言及

【大衆】より

…仏教用語では,多数の僧侶,多数の僧兵,すべての人間,すべての生物を意味している(読みは,だいしゅ,だいす,たいしゅう)。大衆の概念は,一方では〈人民people〉という概念と同一視され,他方では〈愚民foule〉というマイナス・シンボルと同一視される。マルクス主義において大衆とは,価値の創造者,歴史の主体的存在としてみなされ,社会主義革命の担い手となる労働者,農民を意味する。…

※「愚民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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